海老にはどんな種類がある？

世界中には約3000種類ものエビがいるといわれていますが、食用できるエビは20種類ほどです。海老が大好きな日本人ですが、海老は国内での漁獲量は少なく、自給率はわずか4％ほどです。多くがインドやベトナムからの輸入に頼っています。

今回は20種類ほどある食用エビの中から、代表的なものをご紹介します。

【バナメイエビ】

日本で最も流通しているエビは、スーパーでもよく見かけるバナメイエビです。体長約20cmほどの海老で、有頭や冷凍むきエビなどさまざまな形状で販売されています。日本では主にベトナムなどの東南アジアの国々で養殖されているものが輸入、販売されています。

エビチリなどの炒め物などに適しており、身はプリプリとしてやわらかくあっさりとした味わいで甘味があります。海外から輸入されるエビは生食できないものが多く、バナメイエビも加熱調理用として出回っています。 年間を通して養殖・輸入しているため旬の時期はなく、年間を通して美味しく食べることができます。

【ブラックタイガー】

バナメイエビと並び、日本でよく食べられているのがブラックタイガーであるといわれています。スーパーなどでは解凍され頭を取った状態でも販売されています。日本で食べられるブラックタイガーのほとんどがベトナム、インド、インドネシア、タイなどから輸入されたものです。

見た目は車エビのような黒い縞模様があり、生の状態では黒っぽい色合いですが、加熱するときれいな赤色に変化します。エビ特有のプリッとした食感と甘味が特徴で、エビフライやエビチリ、エビマヨなど、幅広いエビ料理に利用できます。

【ボタンエビ】

鮮やかなオレンジ色をしているボタンエビは、主に千葉県、静岡県、愛知県など太平洋側でしか獲れないエビです。 体長は約20cmほどの比較的大きな海老で、身は水分が多く、ねっとりとした濃厚な甘みが特徴です。10～5月が最も美味しい旬の時期で、刺身やお寿司で食べるのがおすすめですが、フライや焼き物などどんな料理にも適しています。

【伊勢エビ】

伊勢エビは、主に三重県、千葉県、静岡県、などで獲れる海老で、お祝い事などに使われる体長約35cmほどの高級海老です。赤褐色のごつごつとした殻に覆われ、2本の長く太い触角が特徴です。

主に、姿盛りや味噌汁、焼き物として調理されることが多く、9〜3月が最も美味しい旬の時期です。 伊勢エビは大きな身がプリプリとし、ロブスターと比べて甘みや旨みが強い特徴があります。 美味しいエビエビは身体がしっかり太く、黒みがかった赤褐色をしています。

【車エビ】

車海老は、主に伊勢、三河湾、瀬戸内海などの太平洋岸で獲れる海老ですが、現在は養殖のものが主流です。 体長は約15cmほどの海老で、黒い縞模様の身体が特徴で、プリッとした食感、強い旨味と甘味を持ちます。 車海老は、江戸前寿司や天ぷらの食材としても使われ、伊勢海老と並ぶ高級海老としても有名です。

【ロブスター】

大きなハサミを持つロブスターは「オマールエビ」とも呼ばれています。ノルウェーから地中海近辺やアメリカ東海岸、アフリカ南岸、南大西洋といったさまざまな地域に生息するエビです。サイズや色合い、味わいなどは産地によって異なります。

弾力のある身とたんぱくな味わいが特徴です。丸ごと塩ゆでにして食べるのが定番ですが、蒸したり焼いたりしてもおいしく食べることができます。

【甘エビ】

甘海老は、日本海と北海道周辺に生息する海老で、正式名称を「ホッコクアカエビ」といいます。甘海老の旬は9～2月です。

もともと赤い色を持つエビで、水分の多い身と甘味の強さが特徴です。主に刺身やお寿司のネタとして使われることが多いですが、みそ汁や素揚げなどにしてもおいしく食べられます。刺身用に食べやすく殻をむいたものや有頭の状態で販売されています。

【天使のエビ】

最高品質の称号を得た世界最高品質とされる「パラダイス・プロン」を正式名称にもつ「天使のエビ」は世界自然遺産にも登録されたフランスのニューカレドニアで養殖されています。ニューカレドニアの自然の恵みを受けて、汚染のない安全な海で育った安心の海老です。

まったく臭みがなく、プリプリでやわらかな食感です。生で食べても、濃厚な甘みを感じられますが、軽く火を通すことで、さらに甘みが濃厚になります。

食べたい料理にあったエビを選んでおいしく食べてみてくださいね。

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