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ホタテの種類と旬

世界で約300種類あると言われているホタテですが、日本近海に生息しているのは、

ホタテガイ

イタヤガイ

アズマニシキガイ

ヒオウギガイ

の4種類がほとんどで、最も多く出回っているのが普段よく目にするホタテガイです。

ホタテガイ

日本で最も目にするホタテガイは、北方に生息する貝で、最も成長が早く大きくなるのが特徴の貝です。 天然のホタテガイは水深25メートルほどの海域で暮らしています。旨味と甘さが強く、とても人気な貝です。

イタヤガイ

日本各地に生息していますが、生産は一部地域でしか行われていません。 供給が安定していないため、入手しずらい貝です。ホタテガイよりもやや味が薄めで、貝柱は食感が良く、甘みがあります。

アズマニシキガイ

イタヤガイと同様に、日本各地に生息しており、一部地域でのみ生産されています。 小さな見た目のために、ベビーホタテとして販売されていることが多いです。 薄く堅牢な貝殻を持っており、貝柱は火を通してもあまり硬くなりません。 貝柱が大きいので、刺身にして食べるのもおいしいです。

ヒオウギガイ

南方で生息しています。 ホタテガイに見た目が似ていますが、カラフルな色合いのため華やかさがある貝です。 ホタテガイのように海中を泳ぐことはなく、足岩礁岩礁に固着しています。

四国や九州、紀伊などで養殖されています。味は濃厚で、あらゆる料理に使用できます。 水揚げ後は1日ほどしか生きられない貝なので、地元の人のみ食していたそうですが、急速冷凍ができるようになったため、多くの方が食べられるようになりました。

ホタテの旬

ホタテの旬の時期は、基本的には5~8月であるとされていますが、この時期の漁獲量はそれほど多くありません。 この時期のホタテが成長期であり、身が厚くなって旨味が増し、味が濃くなるといわれています。

ホタテは3月頃に産卵し、4月頃に精巣や卵巣がなくなります。そのまま歳を重ねていき、8月になると水温が上がる影響で身が痩せてしまうため、産卵を終えるタイミングである5~8月が、もっとも美味しく食べられる時期ということになります。しかしこの時期は成長期なので、漁獲量は少なめです。

ホタテの特産

ホタテは寒い地域で多く穫れるので、北海道が最多です。次いで青森・宮城・岩手県と北国が並んでいます。

北海道では、オホーツク海側で「地まき」方式の養殖がおこなわれています。1年間育てた稚貝を海に放し海底で、成長させてから漁獲する仕組みで、初夏から秋にかけて水揚げ量が多くなります。

一方、日本海側では「耳吊り」方式の養殖がおこなわれており、冬~春にかけて水揚げ量が多くなっています。同じ北海道でも旬の時期がずれているので、1年を通して美味しいホタテが食べられます。

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